「怒り」は人間の平常心を狂わせる。

お早うございます。

5月の連休も終わりました。今年の連休は4月29日から5月1日までと5月3日から5月5日までに別れた連休になりました。

もっともカレンダー通りにお休みを取られず、5月2日と6日もお休みにされれば10連休となります。

コロナ禍で外出の規制や海外への渡航が制限され、暫く海外旅行へ出かけられなかったなど、お休みを満喫することが出来ずストレスが溜まっていた方も沢山いるのではないでしょうか。

今年は、規制がだいぶ緩和され、ニュースでは海外に出掛けられた方も増えたと報道されておりました。

しかし、いまだにコロナが終息に向かったと言えるような状況ではなく、1日2万人ほどの方が感染している状況が現実です。

ワクチン接種が普及して重症化される方が減少したことにより、過去2年間のような規制は無くなってきたことは、大変喜ばしいことです。

しかし、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、世界情勢は予断を許さない状況になっています。

コロナ禍が鎮静したからと言って、コロナ禍以前のように休暇を楽しむことが出来る状況ではなくなっていることは事実です。

 

◆先週の問題の回答

 

では、先週の問題の回答をお伝えします。

 

問 建物の媒介を行う場合、天災その他の不可抗力による損害の負担に関する定めがあるときは、その内容について、説明しなければならない。

(説明の相手方は宅地建物取引業者ではないものとする)

(出典:H29年度試験 問33-4

 

回答は「誤り」です。

先週の問題を読み返してみると、内容が解りませんね。

大変申し訳ございません。

問題の前半を記載するのを失念してしまったようです。

 

この問題には、前文として以下の文章がありました。この部分が欠落していました。

 

宅地建物取引業者が行う宅地建物取引業法第35条に規定する重要事項の説明関する次の記述は正しいか。

 

申し訳ございませんでした。

 

◆「怒り」とは

 

以前も「怒り」については当ブログに記事を掲載させて頂いたが、もう一度「怒り」を考えてみよう。

 

◆「怒り」は生きるための本能

 

「怒り」とは人間の感情のひとつである。

「喜怒哀楽」と言われるように、人間の感情を大きく分けると4つに分類することができる。

「喜」は「喜び」である。自分の中にある目標のようなものが達成出来たりした場合に起こる感情である。

例えば、大好きな人に告白をして、その人からも好意を寄せられお付き合いが出来るようになったときは、まさに「喜び」の絶頂ではないだろうか。

「哀」は「悲しみ」なのですが、「悲」を使わずに「哀」を使っている。

何故だろうと思い、調べてみた。

 

◆「喜怒哀楽」の語源は

 

まずは「喜怒哀楽」の語源をみた。

語源は中国の儒学経典『礼記』の「中庸」の一節に「喜怒哀楽を未だ発せざる、これを中という。」とある。

「喜怒哀楽などの感情がこみあげてくる前の心の状態を中という」という意味である。

では、この「感情がこみあげてくる前の心の状態を中という」の「中」とは何かをしらべてみた。

「中」とは、「感情が湧き出たことを知り、それを上手に制御していくこと」だそうだ。

ここを掘り下げていくと、今日のタイトルから逸脱してしまいそうなので、このくらいにしておこう。

 

◆喜怒哀楽」の漢字の使い方

 

では「喜怒哀楽」に話を戻す。

何故「悲」でなく「哀」を使うかも調べたら、悲しみの深さが「哀」の方が深いという事から「哀」を使ったようである。

「哀」は愛する人が亡くなってしまった時の「悲しみ」を表現する際に使う感じだそうである。

そして、「喜」と「楽」の違いも調べた。

「喜」は先ほどお伝えしたとおり、何かを達成したときや努力を重ねて結果が出た時にこみあげる感情を表している。

「楽」は好きな趣味をしている時や気持ちのいい状態になっている時の感情である。

「喜」は達成感、「楽」は快適な感覚ととらえれば良いようである。

 

◆「怒」を掘り下げる

 

あえて「怒」には触れずに「喜怒哀楽」の語源や漢字の使い方を書いてみた。

私は、「怒り」という感情に強い興味を抱いている。

理由は、私自身が「怒りっぽい」性格ではないかと思えたからである。

自分を冷静に見つめてみると、いつでも「イライラ」しているし、何かに対して「怒り」を抱いているように感じたのである。

40代の頃は、ちょっとしたことで「怒り」が込み上げてきて「怒り」を抑えることが出来なかったことがあった。

今でも、電車の中で足を組んで座っている輩や、優先席でお年寄りに席を譲らず、平気でスマホを見ている輩を見ると「怒り」が湧きあがる。

時には、そんな輩の前に立ち威嚇をしてしまう事もある。

「キレる老人」の一歩手前状態である。

また、勤務先も仕事が出来ないスタッフを見たり、会議でくだらない発言を長々としている時なども「イライラ」が起こってしまう。

こんなことが続いていると、本当に「キレた老人」化してしまい、自分がダメになってしまうのではないかと思ったのと、そんな自分がとても嫌で何とかしたいと思ったのが「怒り」に興味を持ったキッカケである。

 

◆「怒り」を調べ始めた

 

まだ、「怒り」を調べ始めたばかりなので、全てが分かったわけではない。

しかし、現状で解ったことで一番大事な事は「怒りは人間の平常心を狂わせる」ことである。

「怒り」をそのまま放置しておくと、「怒り」が「怒り」を呼び、自分の心や体を痛めつけることになる。

そうすると、精神や身体が壊れだし自分を制御することが出来なくなり、自分の感情がコントロールできなくなってしまうのである。

これは恐ろしい事である。

そして、そのコントロール出来なくなるのと加齢が相乗効果を生み、取り返しのつかない行為をしてしまうことになってしまう場合も起こりうるのである。

私は、それだけは阻止したいと思い「怒り」を学ぼうと思ったのである。

「喜怒哀楽」の感情は加齢とともに、衰えてくるとも言われる。脳が老化することにより感情を司る神経も老化するからと言われている。確かに、「喜び」や「楽しみ」という感情は減少しているように思えるが、「悲しみ」や「怒り」の感情は衰えないと思えた。

「悲しみ」の感情は他人に危害を加えることは少ないだろうが、「怒り」の感情は他人に危害を加える確率が高いと思われたので、出来るだけ抑えたいと思ったのである。

しかし、本能として持っている感情なので抑えるといっても難しい。

コントロール方法は「アンガーマネジメント」で学ぶことができる。

「怒り」の感情を知り、「怒り」をコントロールする方法を学び、上手に「怒り」と付き合う人生を送ろうと考えたのである。

そのためには、「怒り」を知ることから始めようと思った。

 

◆今週の過去問

 

では、今週の過去問を紹介します。

今週も、「重要事項説明」からの出題です。

 

問 宅地建物取引業者が行う宅地建物取引業法第35条に規定する重要事項の説明に関する次の記述は正しいか。なお、説明の相手方は宅地建物取引業者ではないものとする。

 

宅地の売買の媒介を行う場合、代金に関する金銭の貸借のあっせんの内容及び当該あっせんに係る金銭の貸借が成立しないときの措置について、説明しなければならない。

(出典:H29年度 問33-2)

 

今週も最後まで、ご拝読を頂き感謝致します。有難うございました。

 

では、また来週。