大事な家族が旅立った

お早うございます。

 

今日は2月8日の水曜日です。

今日は、イレギュラーなブログのアップをさせて頂きます。

 

16年を共に過ごした、大事な家族(愛犬)が昨晩旅立ちました。

2月7日火曜日 午後9時44分に永眠しました。

月曜日までは、体調の不調はなく、いつもと同じように過ごしていたのですが、月曜日の朝に下痢となりその後体調が急変して、夕方に病院へ連れて行った結果、肺に異常がみられるとの診断でした。

月曜の朝はいつもと変わらず、普通に起床し庭で散歩をして部屋に戻り、水を飲んでいたのです。

30分位目を離したときに、下痢をしてしまい部屋のペットシートの上に排便していました。

その後、暫くはいつもと同じ状態だったので、様子を見ていたのですが、午後くらいから息が荒くなって、意識が混濁するようになったので、病院へ連れて行き検査をしてもらいました。

血液検査の結果は、年齢相応の数値だったのですが、レントゲンを撮ると肺に影が出ているとの事で、肺に何等かの疾患がみられると言われました。

まだ、気管が細くなっているようなので、息苦しさが出ているとも言われました。

まずは、注射で気管を広げる薬を打って頂き、下痢には下痢止めの注射をして頂きました。

しかし、注射は対処療法でしかなく、きちんと直すのであれば、手術をする必要があるのですが、年齢を考えると手術は厳しいのではないかとの医師の判断でした。

さらに延命処理をして、酸素室で過ごさせる手もあるのですが、睡眠剤を点滴して安静にさせて、酸素室で様子をみることになるそうです。

しかし、これも一時しのぎでしかなく、年齢を考えれば連れて帰って自宅で様子を見るのが一番と言われました。

つまり、命の灯が消える時期が迫っているという事です。

私たちは、連れて帰る選択をしました。

自宅へ帰ると、いつも寝ているベッドへ入って、息苦しそうにして顎をあげ、焦点の定まらない眼差しであたりを見渡していました。

しばらくすると、起き上がり歩き始めたのですが、すでに体力が落ち始めているようで、数歩歩いた時点で座り込んでしまいました。

その場に座り込んで、顎を上げて苦しそうに息をしているのを見るのはとても辛く、何もしてあげられないふがいなさを感じました。

抱きかかえてベッドへ戻してあげても、窓際に歩いて行き、庭に行きたそうにしています。

庭に連れて行っても、立っていることができないので、その場に座り込んでしまうのですが、動物の本能なのでしょうか歩こうとするのです。

 

その晩は、いつものように一緒に寝るために私のベッドへ連れて行きました。

息苦しさは変わらないはずなのに、顔を私に押し付けて寝ようとするのですが、やはり辛いのでしょう。一晩中苦しそうな息をして、一睡もしませんでした。

しかし、午後2時半ごろ、10分程度微睡んだようで、呼吸も落ち着いた状態になった時間がありました。

私が驚いたのは、私と愛犬は午前3時に起床してトイレにいくのですが、水も食物を口にしていないのに、午前3時になるといきなりベッドの上に立ち、私を起こしてくれたのです。(私は寝ていませんでしたが、いつも前足で起こすことが習慣になっているのです)

 

犬を連れて、リビングへ降りて行き庭にはいかずに、リビングのベッドに犬を入れてあげ、様子を見ていました。

すると、ベッドの淵の高いところに顎をのせて、安定した呼吸で眠り始めました。

いつもは、起きると庭に行き小用を済ませてから、自分でベッドへ入り寝るのです。

この習慣も忘れてはいないようで、その後10分位目をつぶって落ち着いていました。

しかし、10分位経つと息が荒くなり、また顎を上げて呼吸を始めました。

 

私は勤務があるため、いつもの時間に自宅をでたのですが、8時半ごろになったら、また起き上がり、自力で窓際まで歩いて行って、庭で小用をしたとの事です。

昨日は水も食物も口にしていませんから、そんなに量は出なかったようですが、習慣は忘れていない様でした。

愛犬の性格は、頑固でいつもと同じことをしっかりとやる性格です。

「嫌なものは嫌」とはっきりしており、絶対に折れることはありませんでした。

 

そして、昨日も息苦しそうにリビングで過ごし、夕方になって容体が急変したのです。

いつものように、夕方に庭に行きたがっていたので、庭に出してあげ介助をして立たせてあげると、ありき出して小用をしたそうです。

ほんのちょっとの量だったようですが、自力で用を足したとのことです。

しかし、その後、急に痙攣を起こし喀血したとの事でした。

妻は、慌てて病院に連絡を入れてその旨を伝えたら、医師は「多分、肺に水がたまり始めたのだと思う。痙攣を起こしたので、肺の水を吐いたんだと思う」と言われたそうです。

今日は、病院が休診でしたが、医師は心配してくれて、連絡先を妻に教えてくれていました。

その後は意識の混濁が酷くなり、自力で立つことも出来なくなり、私が帰宅しても解らない状況でした。

7時頃に息子が来てくれ、愛犬の様子を心配していました。

なんとなく気配で解ったのか、朦朧とした状態でも、息子のところへ行こうとするのです。

彼は、そばにより優しく撫でてあげると、荒い息が少し収まり、息子に視線を向けました。

息子が帰るときも、なんとなく解ったのでしょう。起きようとするのです。

帰るときは玄関まで見送りをしていたのです。

瀕死の状態なのに、いつもやっていたことは忘れずにやろうとする、犬の本能なのでしょう。

見ていて涙が込み上げました。

その後は、暫く荒い息をして過ごしていたのですが、9時過ぎにいきなり「キャイン」と鳴き、けいれんが始まりました。

呼吸が止まり短い時間、痙攣をして意識が無くなり、呼吸が静かになりました。

痙攣は暫く続き、呼吸も不規則になり弱弱しくなって行きました。

妻は「もういいから。ゆっくり休んで。有難う」と言って泣いています。

私も「一生懸命生きたね。家へ来てくれてありがとう。もう頑張らなくていいよ。」と声を掛け、撫でてあげていました。

しかし、本人(愛犬)は生きようとする思いがあるのか、心臓が強いのか、暫くその状態が続きました。

9時44分、呼吸は静かに止まりました。

安らかな寝顔でした。

呼吸は苦しかったのかもしれませんが、痛がったりする様子もなく、最後は眠るように息を引き取りました。

 

愛犬を迎えた時から、この日が来ることは覚悟はしていましたし、今月になってからは、そう遠い未来ではなく、別れがくるとも思っていました。

しかし、実際に別れを迎えると、こんなにも辛く苦しいとは思いもしませんでした。

息苦しい様子を見ている時は、なんとか楽になってもらいたいと思い、何もできない自分を攻めていました。

そばにいて、そっと撫で上げることしかできない虚しさを感じていました。

今は、和室でいつも使っていたベッドに横たわって眠っています。

本当に眠っているようです。

むくっと顔を上げ、「何、どうしたの」と見つめてくれるのではないかと思ってしまいます。

16年間、色々な思い出を作ってきました。

本当にかけがえのない家族を亡くしました。

辛いです。悲しいです。

 

16年間、いつも一緒でした。

何をするにも一番に考えていました。

ご飯を作ってあげて、食べたらトイレに行かせて、庭の散歩をする。

おもちゃで遊んだり、おやつを上げたり、沢山の思い出を作ることが出来ました。

 

有難う。一緒に16年の時間を過ごしてくれて。

私達夫婦を100%信頼してくれて。

 

これからは、天国から見守ってください。

そして、もし、生まれ変わることがあるならまた会いましょう。

 

大事な家族のクーちゃんへ。

 

一緒に庭を散歩したね。有難うクーちゃん