人間の習性とは

こんにちは。

 

今日は6月1日の土曜日

時間は14時25分です。

昨日は雨でしたが、今日は青空も見えます。

気温も昨日より上がり、若干、蒸し暑く感じる午後です。

 

今日は、私がマンション管理員として働きだして、体験したことや思ったことを書いてみようと思います。

 

私がマンション管理員になったのは、約2年前の7月1日でした。

定年になって約1年間、色々なアルバイトをやってみました。

老人ホームのサポートやお寿司屋さん。

清掃会社に障害者就労支援等。

なかなか、自分に合う職業が見つけられませんでした。

続けられると思った障害者就労支援施設では、管理職との意見が合わず、1年6か月で退職してしまいました。

残念な気持ちもありましたが、嫌な思いをしながら働き続けるつもりはなかったので、未練なく辞められました。

定年後に働くなら、我慢して働く事は避けたほうがいいです。

現役の頃と違い、新しい人生を始めるつもりで、何かしら自分の中で「これだけはしない」というモノを作っておいた方がいいと思います。

私の場合は「嫌なところで我慢して働く事はしない」です。

我慢して働けば、ストレスも溜まるし愚痴も増えます。

40年も我慢して働いてきたのですから、これから先は出来るだけ我慢しないで働く事を最優先させたのです。

そこで見つけたのが、マンション管理人の仕事でした。

通勤が1時間以内。

出歩くことが無く同じ場所で仕事をする。

出来れば1人で業務をする環境。

残業がない。

ノルマがない

等を条件として、探していたら「マンション管理人」が見つかったのです。

 

しかし、マンション管理人のお仕事は、週3回で午前中だけとか、フルタイムで働ける環境が、とても少ないのです。

私はたまたまフルタイムで働ける条件の募集を見つけることが出来ました。

但し、週6勤で土曜日のみ午前中と、現役の頃より勤務時間は長くなりました(残業はありませんが)。

それと、急な休みが取りづらい点も難点です。

管理組合との契約で、管理員が休暇の場合は、代行管理員を用意する」ことになっているので、急に明日は休みたいという事が出来ません。

そう考えると、週3日程度で働く管理員の方がいいのかも知れません。

が、私の場合は、フルタイムで働く事によって、毎日出掛けることが出来るし、毎日の勤務で規則正しい生活が送れるというメリットと、社会保険に加入できるというメリットを得ることが出来ました。

健康保険料は、国民健康保険のような高額でなく、会社折半なので給与から天引きされています。

また、厚生年金にも加入しているので70歳までは払い込みが継続されています。

この2点は大きなメリットです。

特に健康保険は会社折半なので、負担が軽減されます。

私が働く目的は、勤める事による規則正しい生活習慣の確保と、社会保険への加入です。

給与は60歳以降の高齢者に相応の金額が頂ければ充分でした。

 

そして、仕事内容ですが、終日同じマンションの管理室が拠点となりますので、どこかへ出掛ける事は滅多にありません。

殆ど1人で業務を進行させています。

 

大きなマンションには管理員の他に清掃員が数名勤務する場合もあるようですが、私の勤務するマンションは、50世帯程度のマンションなので、清掃業務も私が一人で行っています。

毎日、同じ場所を清掃しているので、実働は4時間程度です。

その他の時間は、管理室で報告書の作成や、防犯カメラのチェックなどをしています。

 

つまり、やるべきことをやっていれば、時間は自由に使う事が出来るのです。

マンションの敷地から出る事は許されませんけど、朝から晩までフル稼働ではありません。

定年を迎え、長く働きたい方には打って付けの職業だと、私は思っています。

 

しかし、そんな職業でも悩みの種はあります。

まずは、居住者様が出されるゴミの問題があります。

私は、約2年間マンション管理員をやってきて、とても感じた事があります。

それは、人は自分の事でも自分に影響がない事には、とても無関心になれるという事です。

マンションという居住空間は、共用部と占有部に分かれます。

簡単に言うと、自分の家の中と誰でも使うマンションのエントランスや廊下の事です。

その他にも、エレベータやゴミの集積場などもあります。

管理員になって一番苦労するのは、ゴミの処理対応です。

ご存じのとおり、マンションのゴミは居住者の方が、決まった日に決まった種類のゴミをゴミ集積場に持ち込みます。

これは戸建て住宅に住む方でも同じで、区域で決められたゴミ集積場(ゴミ捨て場と呼ばれていることもある)に置きます。

しかし、ご覧になった事があると思いますが、そのゴミ集積場に回収業者が回収できないゴミが、置き去りにされていることがあります。

マンションの管理員をやるまでは、見えてはいたのですが、見てはいませんでした。

つまり、意識して見ることはしていなかったのです。

極端な事を言うと、自分の出したゴミが回収されずに、ゴミ集積場に置き去りにされていても、全く気にすることは無く「誰かの出したゴミが置き去りにされている」くらいにしか思っていなかったのです。

見える場所に置かれているゴミですら意識しないんですから、マンションのゴミは、集積場という、扉と壁で囲まれた空間に置かれるので、全く見えることが無くなります。

そんな中に残されたゴミは、いつまで経っても残されたままです。

回収業者は、ルールに合っていないゴミは回収しません。

人間は、自分の手から離れたゴミ(不要物)には見向きもしないのです。

 

もっと極端な事がありました。

ある居住者様が管理室まで来られて、「この傘を捨ててくれ」と言ってきたのです。

話を伺うと傘は自転車置き場に置かれていたようで、誰が置いたか解らないそうでした。

私もその傘が置いてあるのは知っていたのですが、自転車置き場に置かれていたので、誰かが置いたものと判断し、そのままにしていたのです。

以前に、自転車置き場に置かれていた袋を処分しようと思い、近くに停めてあった自転車の持ち主に、その袋の事を聞いたら「それは私が置いた袋」と言われたことがあり、自転車置き場に置かれたものは、勝手に処分してはいけないと判断していました。

ところが、その傘は誰かが持ち込んで放置した傘だったようで、壊れていたらしいのですが、きちんと折りたたんであったので、敢えて回収しませんでした。

しかし、その居住者の方は「マンション敷地内のゴミを放置しているというのは、職務放棄ではないか」と怒鳴り込んできたのです。

このように、解釈の違いから誤解が生じる事もあります。

特に、傘のような不燃ごみは有料ごみゴミ袋に入れて出さないと、回収業者は回収してくれません。

管理人は管理組合から有料ごみ袋を供給されていない場合もあります。

であれば、ゴミとして処理をすることが出来ないのです。

多分、この傘は外部の方が壊れた傘をわざわざ自転車置き場に放置されたのだと思うのですが、本当の事は解りません。

 

面白いものですよね。

自分でもそう思いました。今まではゴミがゴミ回収場所で散乱していても、なんの興味も持たず、横目で見て頂けなのに、自分がゴミを管理する立場になった途端に、ゴミに対する認識が変わって、自分の管理しているマンションだけでなく、道端にあるゴミ回収場所が気になり出し、歩きながら見てしまう事もあります。

指定された日でないゴミが置き去りにされているのに、誰も気にしない。

ゴミを出した方は、その前を歩いているかもしれないのに気に掛けない。

自分の居住空間から離れた、自分の出したゴミは自分の所有物ではなくなっているし、名前がないので他人からは解らない。

この意識が無責任なゴミの搬出を誘発させ、カラスの恰好の餌場になり、ゴミが路上に錯乱することになります。

マンションのゴミ回収場所は、閉鎖的な空間なので人目に付くことは無いですが、この人目に付かない事が、人の悪い習性を露呈させることになる。

誰も見ていなければ、少し早いがゴミを置いてこようと思い、月曜日の昼の回収なのに、日曜日の朝からゴミを出してしまう。

ちょっと位なら違ったゴミが混じっていても大丈夫だろうと思って、可燃ゴミの中にガラス瓶の小さい物を入れてしまう。

こんな思いが、ゴミ回収をする業者にどれだけ迷惑を掛けているかは考えもしない。

それが、人間の負の習性なのですね。

 

マンション管理員は、居住空間に近い場所での仕事です。

時には、このような人間の嫌な部分を見てしまう事もあります。

でも、私はこの仕事に就くことが出来た事を誇りに思っています。

そして、出来るだけ長く勤務を続け、担当する居住者と楽しく時間を過ごして行きたいと思っています。

 

白鳥を描きました。今年の2月に描いた絵です。季節がずれてしまいましたが、朝の暗い中を飛び立つ姿です。冷たい空気が凛とした中で、空へ飛び立つ姿は凛々しさが伝わりました。

 

こちらの絵は、明るくなった湖で優雅に浮かぶ白鳥です。ひと時の安らぎを与えてくれました。