お早うございます。
今日は、4月16日の日曜日です。
時間は午前4時23分。
久々に寝坊をしてしまいました。
目覚まし時計で起きることは殆どないのですが、念のため目覚まし時計をセットして寝ているのですが、昨晩はセットを忘れていたようです。
目が覚めて目覚まし時計を見ると、4時でした。
「春眠暁を覚えず」と言う諺がありますが、そろそろそのような時期になってきたのでしょうか。
それとも、単純に疲れていたのでしょうか。
寝坊をした割には、頭がすっきりとして、とても気持ちの良い目覚めでした。
我が家は今年の7月で築18年目を迎えます。
見た目はそんなに痛んでないように見えたのですが、この家を建てて頂いたメーカーのアフターケアで無料点検をして頂いたところ、外壁の目地が欠損していたり、屋根に苔が生えたりスレート瓦が経年劣化でかなりダメージを受けていたりと、修繕をしなければならない場所がありました。
外壁は、外壁の部材が良かったようで、大きな問題はなくチョーキングという、触ると手に粉が付くような症状も出ていなかったので、今回は何もしなくて済みました。
しかし、部材と部材の間を埋めるコーキング剤が、一部無くなっており中の断熱剤が見えてしまっていたところがあったので、コーキングをしてある場所は全て新たなコーキング処理をして頂きました。
今回のメインは屋根の修繕作業です。
18年間、風雨に晒されてきましたので、かなり劣化があったようです。
幸い、スレートに割れなどの欠損は無く、雨漏り(家の中ではなく、スレートの割れ目からスレート瓦の下側に雨が回ってしまい、屋根材が腐食してしまうような雨漏り)は無かったので、スレート瓦を変える作業はしなくて済みました。
私は建築の知識は全くなく、特に屋根材の知識等、何も解っていませんでした。
ただ、時間の経過とともに屋根が汚れてきて、新築当初のスレート瓦の色とはかけ離れた、薄汚れた黒い色になってしまったことが気になっていました。
近所の家で、外壁や屋根の塗り替え工事をする家が出始めたので、我が家もやらなければと思っていたのですが、特に急ぐ事もないだろうと後回しにしていたのが、正直な思いです。
費用もかなり高額になりますし、何より施工工事をして頂く業者を知らないので、どこへ相談していいのかも解らず、気にかけながら後回しにしていたのが事実です。
そんな時、冒頭でも書きましたように我が家を建てて頂いたメーカーのアフター点検で、修繕工事をやろうというキッカケを作って頂き、重い腰を上げることが出来たのです。
この流れで行けば、修繕工事はアフター点検をして頂いたメーカーに依頼することになるのが自然な流れですが、残念ながらそうではないのです。
私も最初は、この家を建てて頂いたメーカーですから、そのメーカーにお願いするつもりでいました。
では、何故、別の会社に依頼をしたかと言うと、私も解らないなりに屋根の修繕について、インターネットで調べてみました。
屋根の修繕工事にも、いくつかのやり方があり、その家に有ったやり方と、やり方により作業効果がどの位続くのか等、さらには費用などがかなり違ってくること解りました。
我が家の屋根は、スレート瓦に欠けや欠損といった症状は無く、スレート自体の葺き替えは必要ないとの診断でした。
しかし、スレート瓦は年月が経過すると、塗装による防水性が無くなり、スレート瓦に雨水が浸み込み、割れや欠損の原因になり、さらに浸み込んだ雨水が、スレート瓦の下に敷いてある防水シートやその下の屋根材を腐食させ、雨漏りになる事に繋がるので、防水塗装で塗装する作業が必要になるとの事でした。
これが、防水塗装作業です。
この作業は、屋根のスレート瓦に防水用塗料を塗装する作業ですので、工期も短く費用も安価となります。
施行する業者さんによっても、ばらつきがありますし、屋根の大きさや作りによっても費用はバラバラですが、屋根の修繕作業では一番安価です。
しかし、作業後の耐用年数は短ければ5年程度、長くても10年は持たないそうです。
何故なら、経年劣化したスレート瓦に防水塗料を塗装するだけなので、スレート瓦自体は変わっていないため、塗装剤の耐久年数に依存するからです。
ちなみに、昔ながらの瓦葺きの屋根も、この塗装工法は可能です。
完璧な修繕は、完全葺き替え作業です。
この作業は、全ての屋根材を新しい物に変えてしまう作業です。
工期も費用もかなり高額になりますが、この作業であれば、耐久年数は20年以上でしょう。
しかし、費用はかなり膨らみます。
まず、屋根材の撤去作業が結構大変なようです。
特に、20年以上前にスレート瓦を使っている場合、スレート瓦にアスベスト(石綿)が使用されている場合があるそうで、このスレート瓦の廃棄にはかなりの費用が掛かってしまうそうです。
古い屋根材をすべて撤去して、新たな屋根材に変える訳ですから、当然のように費用も工期も掛かるわけです。
では、我が家ではどのような工法を選んだかというと、何社かのメーカーさんから見積りを取り、相談した結果、「カバー工法」という施工をお願いしました。
作業の内容は、現状あるスレート瓦の上に新たな屋根材を載せてしまう工法です。
現在ある瓦はそのままにして、その瓦の汚れやゴミを除去して、その上に防水シートを貼り、その上に新たな屋根材を貼り付けていく工法です。
この工法のメリットは、工期が短いこと、塗装より耐用年数が長い事が挙げられます。
工期は約1週間(天候や屋根の面積、屋根の作りによります)
デメリットは、塗装に比べて費用が掛かる事と、今ある瓦の種類や損傷具合によっては施工が出来ない事です。
費用は、見積り価格(我が家で取った見積り価格)で、塗装工事に比べて1.5倍くらい高い価格でした。
例えば、塗装工事価格が100万円だとすると、カバー工法は150万円位になります。
価格の違いは、単純に部材の費用です。
カバーする部材が、まだまだ一般的な材料ではないので、国内メーカーは2社だけですし、種類も各メーカーが出している部材だけですので、価格が高いのです。
しかし、費用対効果を考えると、カバー工法はメリットがあります。
塗装工法で作業を行い、10年後に同じ作業をした場合100万円×2回で200万円。
カバー工法なら20年後まで耐用年数があるので、20年後に再度カバー工法の作業をしたとしても、20年で150万円。
50万円は費用軽減が出来る訳です。
仕上がりも、新たな屋根材をかぶせてしまうので、見た目は葺き替えと同じように見えます。
但し、20年後に、再度カバー工法を施工する際には、カバーしてある部材を剥がして、撤去しなければならないので、若干費用は嵩むと思われます。
しかし、築40年のスレート瓦の耐久年数はすでに限界でしょうから、塗装作業もカバー工法も出来なくなっていると予想されます。
その際は、全面葺き替えか新築に立替、若しくは住人はこの世に存在しないかも知れませんね。
私の年齢から考えて20年後は85歳(妻も同じ年齢)。
もし、生存していても修繕工事をやるなんて事は考えないでしょう。
もしかしたら家を売却して、二人とも特養(特別養護老人ホーム)で生活しているかもしれません。
多分、こんな大きな修繕工事は、これが最後ではないでしょうか。
家の修繕は時間を掛けて、しっかりと情報を集めて、どんな工法がベストなのかを考え、さらに施工をお任せする業者の選定にも十分な配慮をすることをお勧めします。