お早うございます。
今日は、8月20日の日曜日。
時間は午前4時。
外はまだ暗いです。
8月も残り11日となりました。
長い夏休みもあと少しです。
ふと、小学校の頃を思い出しました。
私は生まれが田舎ですので、お盆はとても大切な行事でした。
いつも農作業で忙しい両親や祖父母が、農作業をしないで、家にいてお盆用の祭壇を作ったり、来客用の料理を用意していたのを思い出したのです。
盆の時期になると仏壇から位牌を持ち出し、ひとつひとつの位牌の埃を丁寧に拭き取り、祭壇に並べる作業をするのです。
我が家には先祖の油絵があって、その油絵を祭壇の脇の飾ったことを覚えています。
1人は私からだと曾々御爺さんになるのでしょうか。紋付を着た絵がありました。
そして、もう1枚は軍服を着た絵でした。
私から見ると曾御爺さんになる方でした。
友達の家に行っても、そんな油絵を飾ってある家はなく、何故に私の家では飾るのだろうと不思議に思ったことを覚えています。
多分、その当時は写真ではなく、亡くなった方の絵を描いて飾ったのでしょう。
でも、絵を描いてもらうという事は、それだけの費用が掛かった訳ですから、大変な事ではなかったのでしょうか。
私の祖父は明治33年の生まれでした。
頑固な明治の男その者でした。
小さい頃は、厳しく躾けられたことを覚えています。
そして、その絵を一緒の色とりどりの提灯を飾ったことも覚えています。
お盆の初日の夕方、先祖の御霊を迎えに行くため、提灯にろうそくの火を灯し、お墓のそばまで行くのですが、小学生になってからはその役目が私でした。
田舎のお墓ですから、土葬でしたので墓標はうづ高く盛られた土に建てられており、その下には土葬された遺体が眠っていた訳です。
当時の私は、御霊を迎えに行くのが怖くてあまり好きではありませんでした。
お墓の入り口で、提灯を掲げて「盆の用意が出来ましたので、迎えに参りました。お家にいらしてください」と口上を言い、提灯を自分の足元を照らすように持ち、振り返らないで自宅まで戻るのです。
先祖の御霊はその提灯の明かりの後について、自宅まで来て、それぞれの位牌へと入ると聞かされていました。
年に1度、先祖が戻ってくるのが盆供養と教わったのです。
盆の間は、雨戸を閉める事はせず、また、祭壇のろうそくも消すこともせずに、3日間を過ごします。
朝は、祭壇の盛飯や水を取り替え、線香をあげて先祖に感謝しました。
親戚の方も大勢くるので、従弟達とも会えるし、楽しい日々でもありました。
多分、今ではそんな盆を過ごすことは無くなってしまったのではないでしょうか。
話の内容が題名とかなりかけ離れてしまいましたね。
今の私には盆休みはありません。
居住者から、「盆休みをとらないの」と聞かれる事はありますが、彼らも管理員が盆休みを取らないことは、良くわかっていて社交辞令で言ってくるのです。
逆に管理員は、この時期は面倒くさいのです。
居住者のところへの来客が増え、違法駐車をする車が増えたり、見慣れない来訪者が増えるので、普段よりは気を使う事になるからです。
そして、熱い。
今年は特に暑いですから、巡回や日常清掃では、難儀しています。
以前も書いたように、管理室にはエアコンはありませんから、午後になると管理室の室温は34℃くらいまで上昇します。
すると、扇風機の風が生暖かくなってしまうのです。
しかし、管理員は自分のやるべき仕事。例えば定期清掃が終われば、管理室で来客対応となるのですが、来客は殆ど居住者に直接連絡をして入館していくので、何もすることがありません。
官庁などもお盆の時期はお休みですので、管理関係で来館することもないのです。
つまり、暇なのです。
ですので、押し入れの中に合った、以前に読んだ単行本を持ち出して、もう一度読んでみようと思ったのです。
10年位前に購入して読んだであろう単行本が沢山出てきました。
その中から、宮部みゆきさんの単行本を持ち出して、読み始めたのです。
有名な小説では「模倣犯」がありました。
まずは、「模倣犯」からと思い、取りだしたのが5巻でしたので、エンディングの単行本でした。
1巻から4巻は奥の方にある様なので、「ま、いいか」と思い、5巻を読み始めてしまいました。
内容を覚えていませんでしたので、何となく読み進めていくうちに、面白くなってしまい5巻を読み終えてしまったのです。
読んでる、途中で1巻から4巻も持ち出して1巻を読みだしたのですが、5巻を読んでいたので、どうも読む気になれなくなってしまい、5巻を読み終えた後は、同じ宮部みゆきさんの「あかんべえ」という小説を読み始めました。
時代小説で、主人公の女の子が移り済んだ家にお化けが住んでいたらしく、その子だけには住んでいるお化けが見えて、お化けとお友達になり、色々な騒動を経験していくという小説です。
私は、こんな小説を買ったことも読んだ事も忘れていました。
小説自体は面白くて、すぐに上巻を読み終え、今は下巻を読んでいます。
10年位、小説を読むことが亡くなり、購入する本はビジネス書になっていました。
定年を迎えて4年が過ぎようとしています。
今更ビジネス書を読む必要もなくなったので、これからは、小説を読んでみようかなと思いました。
何も考えず、作者の空想の世界にのめり込み、小説と言う異空間を楽しもうかなと思ったのです。
そのうち、読んだ小説の感想を描いてみようかとも思っています。
小学校や中学校で、読書感想文の宿題が夏休みの定番でありました。
本を読むことは好きでしたが、読書感想文を書くのは大嫌いでした。
生意気に自分の感じた事を評価されるのが嫌だったのです。
私が感じた事なんだから、他人が評価することではないと思っていたのです。
でも、本当は読書感想文を書くのが面倒くさかったのが本音でした。