マンション監理員として独り立ちをした
お早うございます。
前回に続き、マンション管理員になった私の近状報告と、マンション管理員の業務内容をお伝えします。
◆今週から独り立ち
先週までは、引き継ぎを受けながらの業務でしたので、今までの管理員さんがいらっしゃいました。
本来、マンション管理員は1人でそのマンションを管理する仕事なので、2人の管理員が居ることが通常ではない環境なのです。
今週から、1人で業務を行うことになり、まず最初に始めたのが管理室の清掃です。
マンションの管理室に入ったことのある方は、あまりいないのではないでしょうか。
全てのマンションに管理室がある訳でもないですし、あったとしても管理員が居ないマンションもあります。
マンション管理員は、管理会社より指示を受けたマンションに派遣され、そのマンションの管理・維持作業を履行します。
前回でもお話したように、その業務の9割がマンション館内の共有部分の清掃作業です。
エントランス、共用スペースの巡回と清掃を行うことが主な業務です。
では、監理員室の中はどうなっているかと言うと、受付用の窓があり、その窓の下には机というか、カウンターがあります。
それとトイレと簡単な台所があります。
今までの管理員の方が、管理室の清掃はあまりやっていなかったようで、かなり不衛生になっていましたので、まずは管理員室の清掃から始めようとしました。ところが、トイレの清掃をしようとしたのですが、トイレの清掃道具がありません。なんと5年のあいだ、きちんとトイレの清掃をしていなかったようです。ですので、来週は時間を作ってトイレと台所(シンク周り)の清掃に時間を使おうと考えています。
前職の管理員の方は、あまり掃除がお好きでなかったようで、カウンターにもちりや汚れが沢山あります。こんな環境で執務を取られていたのかと驚きました。
◆書類の確認
マンション管理員の、大事な仕事にマンション関連の書類の管理があります。
例えば、マンション管理組合の総会や理事会の資料の保存です。その他には駐車場の使用車両の台帳などもあります。
しかし、この資料が単にストックされているだけで、整理されている状態とは言えない有様でした。単純に時系列でファイリングされているのですが、その中には不要な書類も交じっているのです。
この資料は法定資料になるのではないかと思われるので、私が勝手にいじることもできないので、管理会社の方に確認したうえで対応したいと考えています。
前職の管理員の方に伺ったら、指示がないので手を付けていないとの返答でしたが、雑談に併せて聞いてみると、本人がきちんと理解していなかったのではないかと思える返答でした。
さすがに理事会議事録や総会議事録は、時系列でファイリングされているのかと思っていたのですが、多分、前職の管理員さんの拘りなのでしょうが、無駄な資料も保存されていました。
ストックの仕方も、年次でファイリングしているのではなく、月次でクリアファイルにストックしているので、これも年次でファイリングするように変更しようと思っています。
前職の管理員さんは、捨てるのが苦手なかただったようで、告知資料などもすべてストックしてありました。よって、どの書類が必要な書類で、どの書類が不要かを見極めながら整理をしなければならないと考えています。
◆一人だから不安もある
マンション管理員は、全く一人で従事する仕事で、管理会社の担当社員は月に2回程度しか顔を出しません。
それも、30分程度で他のマンションに移動してしまいます。
なので、自分でしっかりと何をやるかを計画して行動できる方で、かつ自分のペースで作業を進めることが望まれる仕事です。
なぜなら、冒頭でお話ししたように、清掃作業や巡回作業は、やらなければやらなくても済んでしまう作業だからです。
エントランスや共用部分は、殆ど汚れることはありません。清掃をしたからといって、見違えるようにきれいなることもありません。
だから、自分でしっかりと意識して作業が出来る方でないと向いていない仕事だと思えました。
まして、自分しか入らない監理員室は毎日いるので、汚れが気にならなくなってしまうのです。
よほど、神経質で綺麗好きなひとでなければ1か月清掃をしないなんてことは当たり前になってしまうのではないでしょうか。
さらに、どこまで作業をしたらいいのかも不安になる要因です。やろうと思えば、徹底的に作業をすることができるのです。
例えば、ゴミ回収場所の床を毎日、水を撒いてデッキブラシで洗う事も出来るし、館内の手すりを磨きあげることだってできます。
しかし、時間との兼ね合いもありますし、そこまでやることもないと思ってしまうのも事実です。
そうなると、毎日やらなければならないエントランス清掃や、マンションに隣接する外周の清掃の方が見た目で「やっている感」が強いので、そちらに力を入れてしまう事になってしまいます。
1人でやるという事は、誰かに言われてやるという訳ではないので、やりがいを感じることもあるのですが、不安になることもあります。
「自分のやっていることはこれでいいのだろうか」などを感じてしまう事もあるのです。
私は、入職して1か月も過ぎていませんが、早くも、このような疑問を持ったことがありました。
今までの業務が多くの方との共同作業だったので、全くの一人作業での対応が慣れていないからだと思えます。
◆承認欲求を求めてはいけない
それと、この仕事に「初認欲求」を持ってはいけないと思いました。
今までは、誰かに認められているという意識があり、その承認欲求が原動力になっていたのですが、このマンション管理員の仕事は承認欲求を満足させることできません。というのも、全くの「影」の仕事だからです。
マンションの住人の方は、監理員が居ることや、管理員が共有部分の清掃をしてくれていることは解っていますが、住人の方と接触をすることは、あまりありません。
何故なら、住人の方もお仕事をしているので、昼間の時間は殆どいらっしゃらないのです。
たまに、主婦の方とお会いするときがあります。そんな時は「無理をしないでください」とか、「そんなとこまで清掃して頂いているんですね。有難うございます」とは言って頂きます。しかし、この言葉をのぞんではいけないのがマンション管理員の仕事です。
と、私は思っています。
マンションを巡回することで防犯効果があり、ついでに清掃をするので、共用部分の美化が維持され、照明の不備が生じた場合は速やかに改善がなされる。
これがマンション管理員の業務なのです。
やって当たり前な業務なのです。
なので、私は「承認欲求」を求めることはしないと心掛けています。
如何でしょうか。
偏見もありますが、マンション管理員の仕事がご理解頂けたでしょうか。
私のライフプランに「地元に貢献する」と「人の為に役立つ仕事に就く」がありますので、私はマンション管理員は自分が望んだ仕事と思い、誇りを持って取り組んで行きたいとおもっております。