お早うございます。
7月も中旬となりまして、私も新しい職場で働きだして、半月が過ぎました。
今回の仕事は「マンション管理員」の仕事に従事しました。
◆新しい可能性
私が定年退職後に選んだ職種は、人と接することの多い職種を選択していましたが、今回はあまり人と接触することのない職種を選択してみました。
何故、マンション管理員を選択したかといえば、私の奥さんから「1人でする仕事をやってみたら。自分のペースで仕事をする方が、ストレスもなく楽しんで仕事ができるんじゃない。」と言われたのがキッカケです。
私は、今まで何かしらの形で人と接触する仕事を選択してきました。飲食接客だったり、障害者施設の指導員をやってきたのですが、どの仕事も人との関わり方でストレスが溜まって辞めてしまったのです。
現役時代は営業職で人と関わる事については、慣れていると思っていたのですが、定年後は人と関わりを持つことに負担が生じていたようです。
という理由から、思い切ってあまり人と関わりを持たない職種として「マンション管理員」を選択してみました。
◆「マンション管理員」とは、どんな仕事
求人のサイトを覗いてみると、「マンション管理員」の募集を目にすることがありますね。
私も、「マンション監理員」には興味があったのですが、自宅の近所に募集が無かったので諦めていたのです。
何故、興味があったかというと、定年後の仕事としては人気があったからです。
具体的にどんなことをやるかを調べてみると、マンション共用部分の清掃業務と、マンションの維持管理に必要な設備等を業者の方と一緒に確認する保全業務、住人からの要望を聞き、快適に生活できるためのサポート等が主な仕事だと解りました。
つまり、マンションの維持管理を影で支える仕事ですね。
全く、人とのコミュニケーションが無い訳ではありませんが、深く関わりを持つような仕事ではないようです。
保全のための業者対応は、日程が事前に知らされてくるので、来訪に併せて対応すればよいだけで、自分が何かをする必要はないようです。
残業は全く無いというより、管理会社は残業をさせないように、指導を行っているようです。
まさに、定年後の仕事としてはちょうどいい仕事なのです。
◆実際にやってみて
私は7月1日から、「マンション管理員」の職についたので、私の経験から「マンション管理員」をお伝えしましょう。
もし、「マンション管理員」を検討されているなら参考にして頂ければ幸いです。
入社初日、朝8時45分に勤務するマンションへ出勤しました。
業務は、従事するマンションで完結します。つまり、所属する管理会社への出勤は殆どないということです。
出社した初日は、気温34度になる猛暑日でした。
管理室にはエアコンはありません。ほぼ、畳4畳程度の部屋に通されました。
今まで、エアコンがあり、ロッカーやPC、プリンターやコピーがあるのが当たり前のオフィスで業務をしていた私にはそのような機器がない環境は驚きでした。
事務机もありません。カウンターがあるだけで、書類はそのカウンターで作成するようです。
なんと冷蔵庫もないので、冷たい水を冷蔵庫に入れて置くこともできず、この点も驚きでした。
◆すべての事務室が同じではない
私は、「マンション管理員」に従事するのは初めてですので、他の事務室がどうなっているかは解りません。
しかし、全てが同じではないだろうと思いました。
が、事務室の環境が良いところは無いと思いました。
何故なら、「マンション管理員」は事務職ではないからです。
業務内容の主はマンション共用部分の清掃業務です。
だから、事務室の環境を良くしてしまって、管理員が事務室で過ごされては困るわけです。
出来るだけ、事務室を出て清掃とあわせてマンション内を巡回してもらいたいのです。
その際も、ただふらふらと歩かれるより雑巾を持って、汚れを除去しながら歩くようにしてもらいたいのです。
つまり、共用部分の清掃が「マンション管理員」のメイン業務なのです。
◆マンション管理員」の1日
では、時系列に沿って「マンション管理員」の1日を紹介します。
最初にお断りしておきますが、この記事に書かれていることはあくまで私の経験と感想です。他のマンションも同じではないと思いますのでご了解願います。
朝は、9時から就業開始ですので、8時50分までには事務所に入ります。
事務所に入る前に、ゴミ集積所を確認します。
単純に目視するだけです。
事務所に戻り、事務所の鍵を開け出勤申請の為、電話で出勤時間を打刻します。
私は、この電話で出勤時間を打刻するシステムを初めて使いました。フリーダイヤルの後に個別番号を打刻して、出勤を記録するシステムです。
出勤を記録したら、着替えをします。作業用のユニフォームは全て会社から支給されています。ポロシャツ、ズボン、帽子が支給されているので、ユニフォームに着替えます。
着替えが終わったら、窓口のカーテンを開け業務開始です。
その日に来訪する業者の確認と、ゴミの回収時間を確認して、清掃の準備を行います。
◆毎日の清掃
毎日行う清掃は、エントランスとマンションの施設内、隣接する歩道の清掃です。
エントランスは、壁面や郵便ポストの拭き掃除、床のモップ掛けです。
毎日行うので、そんなに汚れている訳ではありませんが、マンションの玄関ですので毎日、清掃を行います。
特に、入り口の扉のガラスや自動ドアのガラスは丁寧に拭き掃除をします。
エントランスの清掃が終わると、近隣の歩道の掃き掃除を行います。マンションの敷地ではないのですが、地域貢献の一環として隣接している歩道の清掃も行います。私が従事しているマンションの近隣遊歩道には桜の木が植樹されており、最近の雨で葉が落ちてしまいます。毎朝だけでなく夕方も掃き掃除をしています。
◆ゴミ回収の立会い
ゴミの回収は、曜日によって午前中だったり、午後になったりするので、回収時間を確認してから次の作業に移行します。
ゴミの立会は、回収業者が来るまで待機して、業者が来たら、回収作業を確認します。
何をするわけでもなく、回収作業を見ているだけです。
私としては、この行為に何の意味があるのかと思ってしまいました。業者からすれば監視されているようで、いい気分はしないのではと思ってしまいます。
ゴミの回収で必要な行為は、プラスチックゴミ回収の場合、回収用のネットをセットする作業と、資源ごみの分別をする際の分別用のカゴのセットをする業務があります。
難しい作業ではないので、1回覚えてしまえば誰にでも出来る作業です。
回収業者と軽い世間話をして、交友をふかめることも大事な仕事です。
例えば、回収日が祭日でお休みの場合には、管理員もお休みになりますが、ゴミの回収は執り行われます。
その際、コミュニケーションが取れていれば、きれいに回収して頂き、取りこぼしが無いように処理をしてくれます。
とは言っても、業者さんもしっかりと回収をされますので、ゴミが残っていることは殆ど無いようです。
◆マンション館内の清掃と巡回
午前中にゴミの回収がある場合は、ゴミ回収が終了した後、館内の清掃・巡回を行います。
雑巾を持ち、各階を歩きながら手すりや共用部分の清掃を行います。どの部分をやるかは自分で決めておこないます。
また、天候などで、雨水が入り込んだ場所は適時、モップなどで拭き掃除も行います。
何をいつやるか等は、管理員の裁量にゆだねられるので、無理のない作業で進行することが出来るので、その点も定年後の就業には向いているのではないでしょうか。
◆自分の裁量で作業を行うことが出来る
「マンション管理員」の仕事はやればやるだけ効果がでるとは言えません。
日常清掃は、毎日の清掃を通して建物の維持・管理を目的とします。ですので、目に見えて綺麗になるとか、居住者様から感謝されるという事は期待できない場合もあります。
やったから、成果を評価されたいとか、感謝の言葉を貰えると思わないほうが良いでしょう。管理会社も毎日の作業をきちんと就業することだけを望んでいるだけですので、評価されることは望まないほうが良いと思えます。
要するに、休まずに毎日業務に従事することだけを考えるほうが宜しいと思えました。
逆に言えば、自分の裁量でやれることは無限にあるし、やらないからといって評価が下がることもないのです。
しかし、誰が見ても掃除をしていないとか、業務が怠慢になっていいという事ではありません。
絶対にやらなければいけないというのではなく、「今日出来なかったら明日やる」も許されるという事です。
だけど、頑張っても評価は期待できないというデメリットもあるます。
さて、だいぶ、長くなってしまったので今日はこの辺で終わりにしましょう。