定年後の生活の実態

お早うございます。

 

今日は、12月2日の金曜日です。

いつもは日曜日の早朝にブログ原稿を描いているのですが、今日は金曜日の早朝に描いています。

このブログは、自分の感じた事や、その時に思っていることを備忘録のように書いているのですが、今日は若干メッセージ性を持たせて書いてみようかなと思いました。

 

理由は、これから定年を迎える方や定年はしたけど、どのように生活を組み立てたら不安だと思っている方に、少しとだけでも参考になればと思った次第です。

 

しかし、この手のブログやYouTubeは沢山ありますので、はたして参考になるかはわかりません。

 

まずは、私が定年を迎えた時点で考えた事をお伝えしますね。

私の場合は、62歳で会社を退職しました。

正確には61歳と9か月です。

世の中がコロナ禍で大きく様変わりして、会社の業績も急激に悪化したので、継続雇用を終了されてしまったのです。

年金支給までには2年程の時間があるし、収入を確保することが重要課題でした。

 

多くの方が、定年を迎えて一番不安になるのは、定年後の生活費ではないでしょうか。

今までは、給与が支給されていたので収入を心配することは無かったのですが、定年を迎え、会社を退職した時点で給与支給はなくなります。

給与が支給されなくなることは解っていても不安になると思います。

特に、最近は物価が以上に高騰していますので、生活費が膨らんでしまう事なりました。

悠々自適なセカンドライフなんて言っている場合ではないですね。

 

そこで考えるのが、「働く」ことではないでしょうか。

現在は、60歳を過ぎても「働く」ことは出来ます。雇用募集も沢山あります。

私は、退職をした翌日からWebでアルバイトやパートのサイトを閲覧して、職探しを始めました。

私は、現役時代の職種を選ぶことはしませんでした。

理由は、定年後も同じ仕事を続けるつもりはなかったのです。

何故なら、経験があれば採用されやすいと思うかも知れませんが、採用する側は使いづらいのではないかと思ったからです。

いくらバイトやパートでも、現職の若い世代からみれば年長者ですし、疎ましく感じるのではと思いました。

幸い、私が現役時代を過ごした職種でパートやアルバイトを募集している企業はありませんでした。

同業系の会社が募集をしていたので、面接を受けましたが、やはり採用には至りませんでした。

人事の方に理由を伺ったところ、正直に「使いづらい」という現場の声があったそうです。

経験者の方が即戦力になると考えるのは、定年前の人材にしか通用しない場合のほうが多いようです。

 

定年後の仕事を見つけるには、1度のトライでは難しい事もお伝えします。

私は、定年後にアルバイトを5回変えています。

まず、最初は工場勤務でした。自宅からも近いし作業内容も問題ないと思ったのですが、とにかく重たい物を持たなければならないことが頻繁にあり挫折しました。

募集記事に、軽作業と書かれていたので大丈夫かと思いきや、20Kg位の道具を頻繁に移動する作業と細かな作業があったのです。

つまり、採用側はさしたる作業ではないと思っていても、初心者にはかなり厳しい作業に感じることもあるので、実際に作業をしてみないと解らない事もあります。

残念ながら、1週間で退職してしまいました。

 

募集数の多い介護系でも働きました。

作業自体は問題なかったのですが、医療系に近い作業と夜勤が合わず、こちらも続きませんでした。

その後、その会社から別の部署で働いて欲しいと言われ、高齢者住居で働いたのですが、給与が見合わず、残念ながら退職をしてしまいました。

その部署は、高齢者の住居の共用部分の清掃と、食事の準備が中心でした。

居住者は自立できる方ばかりでしたので、介護業務はありませんでした。

せいぜい、散歩に同行してあげるか買い物を頼まれてお使いをしてあげる程度でした。

しかし、楽な仕事は給与が安く収入確保と言った面では厳しかったです。

年金受給になっていたなら続けられたでしょう。

その後は清掃の仕事でしたが、これも拘束時間が長く、体力作業でした。

急性腸炎を発症してしまい、やむなく退職になりましたが、この仕事は長く続けるつもりはなかったので、すぐ辞めました。

その後は、障害者施設に入職。作業環境に問題はなかったのですが、人間関係が我慢できずに辞めることになりました。

そして、現在のマンションの管理人に至った訳です。

 

この経験から言えることは、1回で職を決めるのではなく、経験して自分がやれると思った場合は続けるが、少しでも合わないと思ったら無理をせずに辞めて、次の仕事を探すことが大事だという事です。

なにも我慢をして働くことはないのですから、自分が続けられる、面白い、やりがいを感じるといった価値観で仕事を選ぶことをお勧めします。

 

私がもうひとつ拘ったことは、自宅から通勤で1時間以内という事です。

長時間の通勤は、現役の時だけで十分です。

しかし、私は自宅の近所は避けました。

理由は、あまり近いのも気持ちの切り替えが出来ないと思ったからです。

やはり、働きに行くわけですから気持ちを切り替える必要があると思ったわけです。

今の勤務地は、自宅から30分位。電車で3駅ほどの距離です。

丁度よい距離感だと思っています。

それと、社会保険に加入できることも条件に入れています。

この条件を満たすには、1日6時間以上で週4日以上の勤務が必要なのでしょうか。

労働基準法は詳しくないので解りませんが。

ですので、長時間の勤務をのぞんでいないのであれば、難しいでしょう。

 

私は、国民健康保険の金額が高いのと、給与から社会保険料が天引きされても、こちらの方がメリットは高いと考えています。

それと、毎日働いたほうが健康的ですし、働かなければ自宅から出なくなるので、毎日働くことで健康管理も行っています。

 

「働く」ことは収入を確保することも大事であるが、定年後は「健康」の為に「働く」ことを考えています。

ですので、ストレスを溜める仕事はしないつもりでした。

そして、適度に体を動かせる仕事を探したのです。

 

よく「セカンドライフ」を満喫するために趣味を持ちましょうという方がいますが、私は「働く」ことが趣味なのかもしれません。

以前のブログで書きましたが、「ずっと趣味が無かったが、今は色鉛筆で絵を描いているのが趣味」。

しかし、1日中毎日、絵を描いている訳にはいきませんし、60代前半で同じ趣味を持った方と交流をするといっても、毎日会う事も出来ないでしょう。

 

であれば、週の何日は「仕事」をし、週末や会合のある日は趣味を楽しむという生活のリズムを作ることで、健康に生活が出来るのではないかと思っています。

 

私は一時期、複数の資格を取得したことがあります。

しかし、資格取得は止めました。

理由は、必要性を感じないようになったからです。自分の知見を広げるのであれば、資格取得よりは興味の赴くままに知識を広げればいいかなと思ったのです。

但し、資格取得も趣味の一環になると思いますので、この意見はあくまでも私の考えです。

 

私の定年後の考えは、「無理をしない」ことです。

誰かに併せるでもなく、自分のやりたいことをやるようにすることが、一番大事ではないかと思っています。

 

最後に家庭での生活ですが、私は妻とは趣味で全く合いません。

彼女は、アクティブな性格なので、体を動かすことが大好きで、気の合った方々と体を動かすことを趣味としています。

私は、絵を描いたり読書をしたりと、インドア派の人間です。

ですので、お互いの趣味ややりたいことにつては、一切関わらないようにしています。

彼女がお友達と旅行に行くというのであれば、喜んで送り出してあげますし、私が絵を描いている時は、彼女は声を掛けることはありません。

 

この生活が、老後の夫婦生活をうまくやる秘訣なのかもしれません。

 

とにかく、自分のやりたいことを他人に迷惑を掛けない様にやる事が充実して定年後の生活ではないでしょうか。

 

近所の公園に咲いていた皇帝ダリアです。青空に向かって咲いている姿が再現できればと描いてみました。