善悪の判断

お早うございます。

 

今日は9月24日の日曜日。

時間は午前6時16分です。

急に寒くなりました。

今朝は、涼しいを通り越して「寒い」と感じる朝です。

一番近いとこ利にある温度計は23℃です。

半袖、半パンでは寒い朝ですね。

 

つい、3日前は最低気温が26℃で、最高気温が33℃から35℃と真夏日だったのに、昨日の最高気温は27℃くらいだったと思います。

何とも、極端な気温の変化ですね。

 

極端と言えば、最近のニュースで話題になっている某芸能事務所の件です。

今日は、その件で記事を書いてみようと思います。

事の発端は、某芸能事務所に所属していた元タレントからの告発が始まりのようです。

今は亡き、その芸能事務所の創業者が、タレント達に性加害を行っていたというのです。

まだ、10代前半の男の子達を集め、ユニットを組ませて芸能活動をさせて、大成功した芸能事務所のスキャンダルに芸能界やメディアは大騒ぎとなりました。

 

多くの人気アイドルを抱え、芸能界を牛耳るまでになった芸能事務所の創業者の影が暴かれたのです。

被害にあった当時の少年たちは、今では中年の域になっていましたが、その当時受けた仕打ちが人生を大きく狂わせた事は、変えようのない事実なんでしょう。

そして、そんな少年達に甘い夢を抱かせるような甘い言葉で誘い、自分の欲望を満たしていたのかも知れません。

しかし、その加害者はすでにこの世を去り、真実を語る事は出来ないのです。

個人の欲望を満たすために、芸能事務所を立ち上げ、沢山の少年を集め自分の好みの少年にアイドルと言う甘言を使って、自分の欲望を満たしたという罪は許されることではないでしょう。

しかし、今の報道を観ていると、その芸能事務所が罪を犯したが如く報道され、そこに所属しているスタッフやタレントまでが、罪人のような扱いを受けているように思えてなりません。

創業者が亡くなった後を受け継いだ親族の社長が責められ、記者会見という公の場で記者達から、時には心無い言葉を投げられている映像は見るに堪えられないと思える事もあります。

この問題の全てが創業者1人の問題で済まされない事は解っているのです。

法人として、関わってきたスタッフが創業者の振る舞いを知っていながら、見ないふりをしていたとも報道されています。

しかし、どの会社でも創業者の絶対権力には逆らう事が出来ないという暗黙のルールが存在しているのは、多くの方が解っていることではないでしょうか。

特に、今回の問題は個人の嗜好が問題となっているので、幾ら親族とはいえ、なかなか諌めることも難しかったと推察されますし、実際に、そのような事が起きているという事実を目の当たりにすることもなかったのではないでしょうか。

被害を受けた少年達も、アイドルと言う甘言でコントロールされ、さらに声を出せない被害だったので、声に出すことが出来なかったのでしょう。

それだけ、その創業者の力が強く恐ろしかったのではないでしょうか。

もし、私がその事務所のスタッフで創業者に近い場所にいる人間であったら、黙認をしたと思います。

そして、この問題は何の罪もない芸能事務所に在籍しているタレントに大きな影響を及ぼすような問題となっています。

さすがに、彼らが主催するコンサートやイベント、舞台などは問題なく行われているようですが、タレント活動としてかなりの割合を占めているであろう「CM出演」は、ニュースでも報道されているように企業側の某芸能事務所のタレントの採用を中止したり、現在放映されているCMを打ち切るという事態になっています。

企業側からすれば、そのような芸能事務所のタレントを起用したCMを続けるのは企業イメージに悪影響を与えるし、そのまま放映を続ければ、企業倫理が問われる事になると予想して、打ち切りを選択したんだと思います。

 

しかし、どうなんでしょう。

今となっては、その問題の創業者はこの世に存在しないし、芸能事務所も被害者の声を真摯に受け止め、被害者に対してきちんと謝罪をして、被害の再発防止を目的とした社内改革を行い、親族の社長は辞任しましたがその場から逃げずに経営の場に留まり、しっかりと創業者の犯した罪を償うと明言しています。

所属しているタレント達も、事務所を去ったタレントもいましたが、事務所の再建に力を注ぐために努力し、後輩タレント達の活動の場を維持しようと懸命に頑張っています。

 

私は、きれいごとを言うつもりはありません。

創業者の犯した罪は、とても許せる罪ではありません。

その行為によって、人生を狂わせてしまった方を生み出してしまったことは事実ですし、その方々の言葉に出来ない屈辱は、謝罪などでは済まされる事が出来ないでしょう。

ですから、罪を犯した創業者を許す事は出来ません。

しかし、その創業者が作った芸能事務所は、法人としての別人格です。

さらに、その創業者はすでにこの世に存在しません。

であれば、その事務所に所属しているスタッフやタレントに罪は無いと思うのです。

企業がその事務所のタレントを起用するかしないかは、その企業の自由です。

しかし、何の罪もないタレントの活動の場を奪う行為は、「善」の行為なのでしょうか。

また、起用した企業を叩くような報道は「善」な報道なのでしょうか。

ある企業のトップだった人が、タレントによって、その商品の売上が大きく変化することは、あまりない。と仰ってました。

確かに知名度や人気のあるタレントを起用すれば商品の認知度は上がるし、起用されたタレントのファンの方は率先して商品を購入するでしょう。

しかし、その割合は売上全体から見れば、そんなに大きくは無いと思います。

ファッション系の業界であれば、ブランドイメージと言うより、憧れのタレントと同じ服装をしたいという購買者が購入する確率は高くなるのは認められるでしょう。

私も、あるブランドの服を海外のタレントが着ているのを見て、購入した事があります。

でも、それもそのタレントの人生観なども併せての事です。

 

何か取り留めのない文章になってしまいましたが、現代は情報が多すぎるのと、その情報のスピード(賞味期限)が早すぎるため、自分の中でその情報や報道が「善」なのか「悪」なのかを判断できないまま、その情報に流されてしまい、本当に正しい(善)と言える情報や言動なのかが解らなくなってしまいます。

みんながそういっているから、この報道の内容は「悪」なんだと思わせてしまう(思ってしまう)事が多々あります。

ひとつの報道や情報でも、またその情報や報道に併せた発言でも、どれが正しい報道や情報(発言)かを見極める力(リテラシー)をしっかりと持つことが大事ではないかと思いました。

リテラシー」と言う言葉は、かなり以前から使われていますが、なかなか難しいスキルだと思います。

 

鬼百合の花です。ある方の誕生日の花です。誕生日にこの絵をプレゼントしました。初めて絵をプレゼントしました。