お早うございます。
今日は10月1日の日曜日。
時間は6時20分です。
月日の流れは速いもので、もう10月になりました。
私は今月65歳になります。
世間一般で認められる高齢者の仲間入りです。
ですが、まだ老いぼれる訳には参りません。
やっと、自分らしい生き方が出来る時期が到来したと喜んでおります。
今迄は、食べるために働いてきました。
自分という個性を脇に押しやり、生活をするために働いてきました。
時には自分を曲げ、自分をだまして目の前の課題に取り組んで、自分を前と押し出してきたのです。
しかし、4年前からそんな生活は無くなりました。
常に自分というものを考えて、今なにがしたいか、なにが出来るかで判断するようになったのです。
無理をして自分を押し殺し、組織のために働く事は無くなりました。
1週間の内、6日はマンション管理員で職場に出向いています。
しかし、如何に勤務中だからと言って、自分を押し殺して業務を成し遂げるような働き方はしていません。
無理をしないと言った方がいいのかもしれませんね。
「今日はこれをやらなければいけないから、いつもやっているあの作業は止めておこう」といった具合に、自分でコントロールしています。
でないと、長続きしません。
しかし、自分がやると決めた作業は、必ずやるようにしています。
そうしないと、仕事にメリハリがつかなくなってしまうからです。
それと、居住者の方から依頼を受けた作業については、早急な対応をするように心がけています。
なぜなら、居住者が管理員に依頼をしてくる件は、本当に困っていることが殆どだからです。
しかし、中には無理難題を押し付けてくる居住者もいます。
自分のステータスをアピールしたいがために、およそ管理員の業務でないような事を頭ごなしに言ってくる事もあります。
このような居住者に対しては、きっぱりと断ってしまいます。
そんな事を受けてしまうと、どんどんと自分の欲求を満たすため、無理難題を押し付けてくることになるからです。
現役時代と大きな違いは、このような無理難題を断れるという点です。
現役時代は、出来るだけ断る事をせず、なんとかクライアントや上席の満足する結果を出すことに努力してきました。
この生き方では、ストレスが溜まり、自己崩壊の道を辿るだけでしたが、変な高揚感や興奮があったことを覚えています。
この高揚感や興奮は、決して幸福感をもたらすものではなかったようです。
何故なら、その当時の私は常に体の状態がよくなく、精神的にもおかしくなっていたと思えたからです。
その症状は、今は全くありません。
とても健康です。
特に健康と感じる時は、絵を描いている時です。
自分が何を描きたいのだろうと考え、描く題材を探している時のワクワク感は、とても充実しています。
時には、題材の選択を誤って思うような絵を描くことが出来ず、諦めてしまう事もありますが、それでも変に落ち込んだりして、自己否定感で何をするのも嫌になるという事はありません。
思うような絵が描けないのは、自分の力量がまだ到達していないだけで、描き続ければ描けるようになると思い、別の題材を探すことに集中します。
描き方も、セオリー通りに薄い色から塗り始めるのではなく、濃い色から塗り始めて、薄い色を重ねていくというやり方で試したりして、セオリーに囚われない方法でチャレンジしています。
私が絵を描く時間は、早朝の時間です。3時頃から5時頃までが中心です。
誰にも邪魔をされず、自分だけの時間を満喫できる時間です。
早朝なので、雑音もありません。
絵を描くことに集中できるのです。
この作業を毎日行っています。
ですので、昼間の業務にも張りが出ます。
明日の朝は、今日の続きを描くけど、シャドー部の色をどのように調合したらいいかとか、全体の色調のバランスをどうするか等を考えながら、昼の作業を行っていることもあります。
私は、自分の描いた絵を知り合いに飾って頂く事にしているのです。
絵の押し付けですね。そんな上手でもない絵を押し付けられる方は迷惑かも知れませんが、皆さん、仕方なしに貰って頂き、飾って頂いているようです(実際に飾ってあるところを見た事はありません。飾った写真を見せてい頂いた事はあります)。
絵を飾るか飾らないはその方の自由意志ですから、私が何かを言える立場ではありません。
しかし、題材を選ぶときに、この絵はあの人に上げようと思って選んでいると、それだけで気持ちがウキウキしてくるのです。
何人かの方に、「人に上げるのではなくて、展覧会に出品した方がいいんじゃないの。」と言われたことがありますが、展覧会に出品する気は全くありません。
その理由は、私が描いている絵の大きさにあります。
私が描いている絵は160×120mm位の大きさですので、とても展覧会に出品できる大きさいではないのです。
それに自己満足の為に描いている絵ですから、展覧会に出品したところで展示されることは無いでしょう。
学生の頃や、社会人になったばかりの頃は、勤務していた会社に書画を本格的にやられている方が沢山いたので、一緒に展覧会に出展していましたが、今では展覧会に出展している方も知りませんし、私の住んでいる近隣ではそのような催しみ行われていないようです。
ですので、あくまで自己満足と認知症の防止として絵を描いているのです。
でも、絵を描いているときの高揚感や、描きあがった絵を額に入れる時のワクワク感は、とてもいいもんです。
自分の思い通りの絵が描けたときは、時間を忘れて見入ってしまいます。
まさに「自画自賛」の境地に心酔しています。
時間も忘れ、日々の細々としたことからも離れ、自分だけの時間を満喫し自分の描いた絵に自画自賛してうぬぼれている。
笑えるでしょう。
でも、この時間が至福の時なのです。
私は、この時間を大切にして、管理員を辞めた後も絵を描き続けていきます。