定年退職後の就労について

おはようございます。

 

今日は2月11日の日曜日。建国記念の日です。

時間は3時40分。

 

私は61歳で職を辞して定年を迎えました。

当初の予定では、65歳までは雇用延長制度を使い就業する予定でした。

しかし、あのコロナ禍により会社は開店休業のような状態になり売上は激減。

先行きが見えない状態になり、急きょリストラと言う首切りをはじめたのです。

私のような60歳を過ぎている従業員だけでなく、30代でも成績が芳しくない従業員はリストラの対象となっていました。

 

その時は65歳までは、その会社で働くつもりでいたので、解雇されることに対して不満を抱きました。

何とか解雇を免れる術は無いかと策を講じましたが、その甲斐もなく解雇をされてしまいました。

と言うより、最終的には会社の指示に応じたというのが、正しい表現です。

何故なら、どうしても辞めたくなければ、もっと真剣に会社に訴えるべきだったのですが、それは止めて、職を辞することを選択したのは私だからです。

 

6月30日まで、その会社で勤務をしたのですが、当時は在宅勤務でしたので、週1回のペースで会社に出向き、後の4日は自宅に居ながら、メール対応でクライアントからの注文を確認し、発注作業を行い、運送会社に納品を依頼するという業務でした。

ですので、退職前1週間だけ毎日出勤して身辺整理をして、挨拶もなく会社を辞したのです。

まさに世界中が、コロナ禍という大きな災いで身動きが取れなくなり、どのように対処していいか解らない時期でした。

 

今、思えば、あの時退職をしたのは、ベストな判断だったと思っています。

なぜなら、その時私は61歳でしたので、次の職を探すのがそれほど難しくなかったのです。

 

私は、雇用延長が終了しても働こうと思っていました。

健康でいる間は、働いていたいと思っていたのです。

その思いは、お金だけではなく、地域で働くことにより自分の生きがいを見つけてみたいと思っていたのです。

40年間、自宅とは全く関係の無い土地で働いてきました。

自宅には土曜日と日曜日しか居なくて、それも殆ど近所付き合いもない状態でした。

朝早くに家を出て、夜遅くに帰宅する毎日でしたので、仕方ありませんでした。

1日4時間の通勤時間でした。

1年で約800時間(月20日を通勤したとして計算しました)は通勤に使っていたのです。

なんと勿体ない時間の使い方だったのかと、今になって思います。

しかし、食べていくためには、やむを得なかったのです。

会社のそばに住むという選択は、会社の立地上、考えられませんでした。

私は、緑があって土が無い所に住みたいとは思わなかったのです。

 

そんな訳で、退職後は自宅から30分以内のところで働ける場所を探そうと思っていました。

労働時間は、週5日程度で9時から17時までのフルタイムを希望したのです。

以前も書きましたが、社会保険に加入したかったからです。

どこかの組織に所属すれば、社会保険に加入できますから、組織指定の保険組合に加入できるので、健康保険料が会社と折半になります。フリーでいれば国民健康保険に加入しなければなりませんが、その費用はかなり高額です。

さらに、70歳までは厚生年金にも加入しますので、老齢年金が支給額を増やすことが出来ます。

このメリットはかなり大きいです。

 

幸い、シニアの求人は色々な職があり、自分に合った職を探すのに不便は感じませんでした。

しかし、長年就いていた職は敢えて除外し田のです。

妻は、同じ職を探せばいいのではと言っていましたが、定年後の職は全く違ったジャンルに就きたかったのです。

その職を見つけるまでには、何度か職を変えましたが、今は自分の理想とする職と職場環境を得ることが出来ました。

 

この前、ネットニュースで「定年後の職探し」というタイトルの記事があったので、読んでみました。

60歳から65歳までは、多くの方が働いているようです。

しかし、職を得ることに誤解や抵抗を持たれている方もいるとも書いてありました。

定年後も、定年前のように責任のある職に就くとか、自分の地位や権限を重視するという考えを持たれる方がいるそうです。

その思いから、定年後に職に就くことを躊躇してしまうのだそうです。

私は、その考え方を否定するつもりはありません。

しかし、私の考えは全く反対でした。

敢えて、畑違いのジャンルの職を探すことから始めたのです。

つまり、年は取っているが経験もなく、全くのど素人なので、責任のあるポジションではなく、雑用をこなすような職を選びたかったのです。

言われた事だけをこなす。時間になったらさっさと退社する。

勤務時間以外は、職場の事は考えなくていい。

これも職探しの条件にしました。

でも、今働いている職場でも、現役社員に対して、ついアドバイスをしてしまう事があります。本当は見ないふりをしてしまうのがベストなんですが、つい年寄りのおせっかいが出てしまいます。(これはいけません。煙ったがれるだけです)

そこまで、責任分担を割り切って仕事が出来れば気楽に仕事ができます。

定年後は、気楽に長く働くことがベストです。

出来るだけ自分の時間を作り、好きな事に時間を充てる。

仕事はあくまでもサブ的要素として考え、時間をうまく使ってマネタイズして、収入を得る。

 

以前に、夕方のテレビニュースの特集で、「年金を幾ら貰っていますか」という番組があり、興味があったので見てみました。

多くの方が年金支給額が少ないと訴えていました。

しかし、私が気になったのは年齢が高齢化すると働く場所が無くなるという事でした。

年齢が高齢になったというだけで、健康なのに働く場所が無い。採用されない。

企業は年齢というフィルターで、採用をしなくなるのです。

この現象は致し方ない事です。

いつまでも、高齢者が幅を利かせていては、若年層の雇用が出来なくなることもあるでしょう。

幾ら給料が安いからと言って、高齢者の労働力に頼っていては、会社は存続できなくなると思います。

やはり、若年層を採用して教育をし、人材として育てなければなりません。

 

だから、80歳以降からが本当にお金が無ければ生活が出来なくなるんだと痛感しました。

であれば、75歳まで働けるのであれば働こうと思いました。

本当に悠々自適な老後生活を送るのは80歳過ぎからでいいかなって。

もし、その前に病気になり働けなくなったら、その時は仕方がありません。

出来るだけ健康に気を使って、健康を維持するだけです。

経済的に余裕があれば、老齢年金の繰下げ制度を使い、70歳以降の老齢年金の支給額を増やしたかったのですが、この物価高ではそんな余裕もなくなりました。

これも致し方ないこと。

自分がコントロール出来ない事を悔やんでも仕方ないので、その時の状況で計画は変更していかなければなりません。

定年後はこのように、絶えず状況を判断して、自分のライフプランを検討し修正をしていくことも大事です。

とにかく、しなやかに生きて自分のやりたいことを出来るだけ我慢せずにやることが定年後の人生の楽しさではないでしょうか。

 

昨年末は、沢山の薔薇を描きました。薔薇は描写が難しいのですが、その難しさが魅力になりました。また、描いた絵をプレゼントするにも薔薇の絵は適しています。なぜなら薔薇の花が嫌いな方は少ないからです。